初恋の人 vo.2

 

優しく甘酸っぱい唇を重ねてくる彼

 

そんな真っ直ぐな目で見つめられたら

好きが止まらなくなる

 

彼に心臓の音を聞かれないよう

必死に気持ちを抑える私

 

激しくなってく彼

 

彼がほんのり熱いのは

お酒のせいなのだろうか?

 

少しずつ下へ下へと

彼の指先が私の身体を舐め回す

 

ふと

 

好きでもなかった男達に

抱かれてた日々のことを思い出した

 

何のトキメキもなかった

 

されるがままだった

 

セックスなんて大嫌いだった

 

男なんて汚れた生き物

全てが嫌いで仕方なかったあの日々

 

男が怖くて

男に触れられると身体の震えが止まらなくて

セックスが怖くて仕方なかったあの頃

 

彼は私をそこから

救い出してくれた特別な人だった

 

優しくてエロくて

当時の私には大人に見えた彼に

気づいたら夢中になってた

 

この人の何も知らない

 

この人は私の何も知らない

 

それでもよかった

 

いや

それでよかった

 

彼は私に初めて人を好きになることを

教えてくれた人だった

 

そんな彼にもう2年半近く会っていない

 

元気にしているだろうか?